第二十条

万(よろず)の取裁き、人中の世話やき、相談ごとは人の後につくべし。 頭立つべからず。

第20条

あらゆる物事の取りまとめや、人付き合いの世話、相談ごとの処理にあたっては、常に人の後に従うようにすべきである。
自分が先頭に立って出しゃばってはいけない。

【語句解説】

  • 万の取裁き(よろずのとりさばき):あらゆる事務処理、物事の調整や取りまとめ。
  • 人中の世話やき:人間関係における仲立ちや取り持ち、いわゆる「世話役」的な行動。
  • 相談ごと:人から持ち込まれる悩みごと・話し合い事。
  • 人の後につく:他人に従って控えめに振る舞うこと。
  • 頭立つべからず:先頭に立ったり、出しゃばったりしてはならない。

【解説】

この教えは、人間関係や共同体での立ち居振る舞いにおいて、出しゃばらず控えめであることの大切さを説いています。

  • どんなに正しい意見や良かれと思う行動でも、自分から先に出てしまうと、周囲から反感を買いやすい。
  • 特に「世話焼き」や「相談役」のような立場は、求められてもいないのに自ら前に出ると、ありがた迷惑になったり、衝突の原因にもなります。
  • したがって、まずは他人の意見や行動をよく見てから動き、あくまで「後からついていく姿勢」でいるのが賢明だ、という慎みの教えです。

【要点】

人の上に立とうとせず、出しゃばらず、控えめに振る舞え。助け舟を出すにしても、先走るな。

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